タイトル
二人の師匠
二人の師匠①
魔法統括協会にて。
シーラはサヤに仕事を与えます。
内容は、昔ある事件で押収された箱を、自由の街「クノーツ」に届けること。
そこの魔法統括協会の支部に持っていくだけで報酬をもらえる簡単な仕事です。
シーラがこれを請け負わないのは休暇があるから。
最後に箱を開かないように約束され、サヤは出発します。
そしてシーラもまたこの地を飛び立つのでした。

シーラがやってきたのは、フランの勤める魔法学校。
つまり、2人一緒に休暇を堪能しようというわけ。
道中で話に上がるのはお互いの弟子「イレイナ」と「サヤ」のこと。
それと同時に2人は昔のことに思いを馳せます。
フランが魔女見習いだった頃、師匠とともに旅をしていました。
そんなとき、師匠は「もう1人弟子を取る」と言い出したのです。
曰く、いい子だから気に入るとのこと。
しかし、2人を待ち受けていたのはいかにも悪そうな少女。
彼女こそがシーラだったのです。
会ったばかりのフランに対して毒を吐き、早速一足触発の状況に。
先行き不安な3人の旅が始まりました。
2人は全く馬が合わず、どんなときでも対立の状況に。
そんな2人を師匠は微笑ましく見つめ、上手くまとめ上げていました。

何ヶ月も旅をした途中、魔法統括協会の依頼を受けることに。
そして立ち寄ったのが自由の街「クノーツ」でした。
街の中の至るところに魔法使いを誹謗中傷する張り紙が貼られていました。
それでも師匠はこの街自体は嫌おうとはしませんでした。
なぜなら「同じ穴のムジナになってしまう」から。
まずはこうなった事情を理解しようというわけ。
3人が魔法統括協会へ行くと、職員は大歓迎してくれました。
師匠が真っ先に尋ねるのは「内容」よりも「報酬」。
それは彼女を内心大喜びさせるほどの多額の報酬でした。
というわけで、二の次である内容を尋ねることに。
この街には「骨董堂」という強盗団が暴れ回っています。
構成員は魔法を使えない者ばかりで、活動を邪魔する魔法使いを嫌っています。
この仕事を旅人である3人に依頼したのには理由がありました。
曰く、彼らは魔法以上の力を引き出せる不思議な道具を持っているとのこと。
そのせいで魔法使いは翻弄され、街での信頼もガタ落ちしているのです。
師匠はこの仕事を請け負うことを決心します。
…が、その仕事自体は弟子2人に丸投げしてしまったのです。
それは自分の弟子を信頼しているから。
ですが、2人には条件を与えます。
「しくじったら破門だ」と。
それを聞いたフランとシーラはどちらも同じことを考えていたのでした。
「自分が捕らえて破門にしてやろう」と。

二人の師匠②
早速2人は仕事を始めますが、やるのは互いの足の引っ張り合いばかり。
何日経っても1人の構成員も捕まえられないでいました。
ある日、フランがカフェで休憩していると、女性が声を掛けてきます。
彼女はフランの仕事っぷりを心配してくれたのです。
理由は「骨董堂のリーダーがフランとシーラを殺すと宣言した」から。
しかし、この状況になってもフランはむしろ好都合だと考えています。
なぜなら「探す手間が省けた」から。
つまり、この女性こそがフランを狙って現れたリーダー本人なのです。
ですが、彼女も無策で来たわけではありません。
カフェの中にいた客や店員などの全員が骨董堂のメンバーだったのです。
フランは抵抗もできず、素直に目隠しされて連れて行かれるのでした。

フランが連れてこられた場所は骨董堂のアジト。
そこには既にシーラも捕まっていました。
恨み言をぶつけてくる骨董堂のリーダー。
ですが、シーラは逆に彼女を挑発してみせます。
そして向かってきた構成員たちに2人で抵抗し始めたのです。
実は2人とも骨董堂を一網打尽にするため、わざと捕まっていました。
2人は息の合った連携プレーを見せ、あっという間に全員を退治します。
とはいえ、さすがの2人も全員を倒すのには一苦労。
少し休憩してから協会へと連絡することに。
その最中、2人が話すのは「師匠に魔法を学ぼうと思った理由」。
シーラは幼少期に路上で貧困生活を送っていました。
その当時に独学で魔法を覚え、その力で生活を送っていたのです。
ある日、財布を盗もうとして捕まってしまいます。
その相手こそが師匠でした。
そのとき、初めてシーラは魔女というものを知りました。
「魔女になればこんな生活をしなくて済む。」
そう考えたシーラは師匠に弟子にしてほしいと頼んだというわけ。
一方、フランの故郷には魔女がいませんでした。
つまり、魔女になれば「唯一」として崇められる。
「魔女になれば食いっぱぐれることなくなる。」
そう考えたフランは弟子にしてほしいと師匠に頼んだ。
結局、2人共が打算的に同じように魔女を目指していたというわけでした。

この事件を機に2人は仲良くなりました。
骨董堂を一網打尽したことで、捕まったリーダーは復讐を宣言。
それをさほど気にすることもなく、3人は再び旅へと出発しました。
その後、師匠が故郷へ戻った時、2人は魔女として認められました。
フランの魔女名は「髪が黒い」から「星屑の魔女」。
シーラの魔女名は「髪が輝いている」から「夜闇の魔女」。
夜闇と星屑はともにあるからこそ映える、つまり離れていても一緒だと。
そういう思いを込めて付けられた名前なのです。
髪の色が由来である理由は「カッコいい」からでした。

師匠との旅が終わった後、フランは先生となり、シーラは魔法統括協会に勤務。
互いが大人となり、こうして一緒に休暇するようにもなったというわけ。
そんな話をしていると、シーラはサヤに渡した箱のことを思い出します。
その箱は当時の骨董堂の構成員が持っていたものだったのです。
それに気付いたシーラは行き先を変更。
その後を渋々フランは付いていくのでした。
一方、イレイナはある街へと向かっていました。
それはニケの冒険譚第4巻にあるエピソード。
ニケの弟子「フーラ」と「シレン」が活躍して友情が芽生える場所。
ニケファンの聖地である自由の街「クノーツ」です。

さいご
というわけで、魔女旅10話でした。
二人の師匠①
フランとシーラがここで繋がっているとは思いませんでした。
イレイナがシーラと会ったことも元々縁があったように思えますね。
その縁が繋げてくれたと感じるとまた尊さを感じる…
フランとサヤのエピソードもいつか見てみたいものです。
ヴィクトリカさんはよく2人をまとめ上げてましたよね…
仲良くなるビジョンが見えたからこそ繋げたのかもしれませんが。
3人の旅もずっと見ていたいなって。
二人の師匠②
ヴィクトリカさんがイレイナのママであることが確定しましたね。
イレイナの魔法の才能も彼女譲りというわけですか。
ヴィクトリカさんがイレイナの師匠をフランに頼んだのも信頼があるからと。
この繋がりも尊いですね。
ヴィクトリカさんのお茶目なところとてもかわいい。
彼女の血はイレイナにも受け継がれていますよね、いいな…
そしてニケがヴィクトリカさんだとも確定したというわけで。
親の歩みを娘が辿ってるってのも…ここにも尊さが。
今回は尊さが詰まってていいな…ありがとう。
前回がアレだった分だけ増長させてくれた感ありますよね。
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